飲食店の補助金
飲食店の集客・販路開拓に使える補助金|チラシ・HP・テイクアウト
チラシ、看板、ホームページ、テイクアウト用の包材、新メニュー開発。飲食店の集客にかかる費用は、小規模事業者持続化補助金の中心的な対象です。ウェブ関連費だけに設けられた上限など、使う前に知っておく制約を公式情報で整理しました。
新しいお客さんに来てもらうためにチラシを作りたい、看板を出したい、ホームページを直したい、テイクアウトを始めたい——こうした「売上を増やすための取り組み」は、補助金の世界では販路開拓と呼ばれます。飲食店にとって最も使いやすい領域で、本命は小規模事業者持続化補助金です。
MAIN01本命は小規模事業者持続化補助金
販路開拓のための取り組みを支援する制度で、飲食店の集客に関わる費用の多くがここに収まります。個人事業主も対象で、従業員が0人でも申請できます。商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)は常時使用する従業員5人以下が小規模事業者の範囲です。
| 上限額 | 50万円(インボイス特例・賃金引上げ特例で最大250万円) |
|---|---|
| 第20回の受付 | 2026年11月5日 開始 / 12月15日 17:00 締切 |
| 様式4の締切 | 2026年12月4日(本体より11日早い) |
| 所管 | 中小企業庁 |
制度そのものの仕組みは小規模事業者持続化補助金の解説で詳しく扱っています。
COST02飲食店で対象になりやすい費用
公募要領では経費が区分ごとに定められています。飲食店の集客で実際に使われるのは、次のような区分です。
- 広報費──チラシ、ポスティング、看板、のぼり、メニュー表の刷新
- ウェブサイト関連費──ホームページの制作・改修、ネット予約、EC
- 機械装置等費──テイクアウトのための調理・保温機器など
- 開発費──新メニューの試作にかかる原材料や外部委託
- 展示会等出展費──物産展・イベント出店の出展料
DIGITAL03予約・モバイルオーダーはデジタル化・AI導入補助金
ネット予約システム、モバイルオーダー、POSレジ、口コミ管理ツールなどソフトウェアが中心の取り組みは、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の領域です。通常枠の上限は5万〜450万円で、クラウドの利用料は最大2年分まで対象になります。
この制度は登録されたIT導入支援事業者と一緒に申請するのが基本の形です。導入したいツールが登録されているかどうかで、使えるかが決まります。
PLAN04審査で見られるのは「なぜ売上が増えるか」
販路開拓の補助金は、何を買うかではなく、それで売上がどう変わるかを書く書類です。チラシを作りたい、で終わると通りません。
- 今の課題──平日の夜が弱い、新規客が来ない、といった具体的な状態
- 取り組み──何をするか(チラシの配布範囲、内容、時期)
- なぜ効くか──その取り組みが課題にどう作用するか
- 数字の見込み──客数や客単価がどう変わると見ているか
商工会・商工会議所は様式4(事業支援計画書)を発行する立場で、この計画を一緒に整える相談相手にもなります。発行には時間がかかるため、締切間際に持ち込むと間に合いません。
TRAP05販路開拓で特に多い落とし穴
- 交付決定より前に発注しない──チラシの印刷を先に頼むと対象外になります
- 様式4の締切は本体より早い──第20回では本体12月15日に対し12月4日です
- 後払い──印刷代も制作費も、いったん全額を自分で支払います
- ウェブだけを目的にしない──ウェブサイト関連費には固有の制限があります
- 証拠を残す──見積・発注・納品・請求・支払の記録が実績報告で要ります
お金がいつ動くかは採択後の流れに図でまとめています。設備の入れ替えを同時に考えている場合は飲食店の設備投資に使える補助金もあわせてご覧ください。
OTHER06商工会が主体になる型もある
持続化補助金には共同・協業型という別の枠があります。ただしこちらは申請するのが商工会・商工会議所などの地域振興等機関で、事業者は参加する側です(中小企業庁 2026年7月8日公表)。自分で申請する制度ではないため、地域でそうした取り組みがあるかは商工会に尋ねることになります。
FAQ07よくある質問
EXPERTS08専門家に相談する場合
計画の相談は商工会・商工会議所が、申請書類の作成代行は行政書士等が扱う領域です。当メディアは情報の解説を行う立場で、申請書類の作成代行・申請代行は行いません。
PR補助金の相談窓口
認定支援機関・有資格者など、まっとうな相談先の窓口を準備しています。掲載の判断・評価は編集部が独立して行います。
準備中(広告)SOURCES / 出典
- 小規模事業者持続化補助金 一般型・通常枠 第20回(受付開始11月5日・締切12月15日17時・様式4発行受付締切12月4日) ─ https://r6.jizokukahojokin.info/
- 同・第20回公募要領(第8版) ─ https://r6.jizokukahojokin.info/doc/r6_koubover8_ip20.pdf
- デジタル化・AI導入補助金 事業スケジュール(通常枠の締切2026年8月25日17時・交付決定10月7日予定) ─ https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
- 小規模事業者持続化補助金<共同・協業型>第3回 公募要領公開(中小企業庁 2026年7月8日) ─ https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/hojyokin/kobo/2026/260708001.html
制度情報の確認状況
最終確認日: 2026-08-01あわせて読む
2026年度 店舗向け補助金カレンダー|公募スケジュール
飲食店・美容室など店舗の経営者向けに、持続化補助金・デジタル化AI導入補助金・省力化投資補助金・業務改善助成金の2026年度スケジュールを一覧化。公式発表のみを確認日つきで載せ、未発表の見込みは予測と明示します。
いま動きがある制度2026年後半の月別カレンダー制度別の状況と根拠+4章
目的別開業・創業設備投資販路開拓雇用・人材
IT導入補助金は2026年からデジタル化・AI導入補助金に
旧IT導入補助金は2026年から「デジタル化・AI導入補助金」に改称。POSレジ・予約・会計ソフトを入れたい中小店舗向けに、通常枠の補助率・上限、IT導入支援事業者と組む申請の仕組み、締切と注意点を公式情報で解説。
制度の全体像通常枠の金額と補助率申請の仕組み+6章
目的別設備投資販路開拓
小規模事業者持続化補助金とは?対象・金額・流れをわかりやすく解説
小規模事業者持続化補助金を店主向けにやさしく解説。対象になる事業者の条件、上限50万円(特例で最大250万円)の仕組み、対象経費、第20回公募のスケジュール、申請から入金までの流れを公式情報でまとめました。
どんな制度か対象になる事業者金額の仕組み+6章
目的別開業・創業販路開拓設備投資