飲食店の補助金

飲食店の集客・販路開拓に使える補助金|チラシ・HP・テイクアウト

チラシ、看板、ホームページ、テイクアウト用の包材、新メニュー開発。飲食店の集客にかかる費用は、小規模事業者持続化補助金の中心的な対象です。ウェブ関連費だけに設けられた上限など、使う前に知っておく制約を公式情報で整理しました。

2026-08-01 | 編集部

所管中企庁
最終確認2026-08-01
構成8章 / 読了 約4分
出典5本(すべて一次情報)
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新しいお客さんに来てもらうためにチラシを作りたい、看板を出したい、ホームページを直したい、テイクアウトを始めたい——こうした「売上を増やすための取り組み」は、補助金の世界では販路開拓と呼ばれます。飲食店にとって最も使いやすい領域で、本命は小規模事業者持続化補助金です。

本記事の制度情報は2026年8月1日に各公式サイト・公募要領を確認して記載しています。金額・締切・要件は公募回ごとに見直されるため、申請前に各制度の原文で最新版をご確認ください。

MAIN01本命は小規模事業者持続化補助金

販路開拓のための取り組みを支援する制度で、飲食店の集客に関わる費用の多くがここに収まります。個人事業主も対象で、従業員が0人でも申請できます。商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)は常時使用する従業員5人以下が小規模事業者の範囲です。

上限額50万円(インボイス特例・賃金引上げ特例で最大250万円)
第20回の受付2026年11月5日 開始 / 12月15日 17:00 締切
様式4の締切2026年12月4日(本体より11日早い)
所管中小企業庁

制度そのものの仕組みは小規模事業者持続化補助金の解説で詳しく扱っています。

COST02飲食店で対象になりやすい費用

公募要領では経費が区分ごとに定められています。飲食店の集客で実際に使われるのは、次のような区分です。

  • 広報費──チラシ、ポスティング、看板、のぼり、メニュー表の刷新
  • ウェブサイト関連費──ホームページの制作・改修、ネット予約、EC
  • 機械装置等費──テイクアウトのための調理・保温機器など
  • 開発費──新メニューの試作にかかる原材料や外部委託
  • 展示会等出展費──物産展・イベント出店の出展料
ウェブサイト関連費には他の区分と違う制限が設けられています。これだけを目的とした申請はできない扱いになっているほか、補助金全体に対する割合の上限が定められています。ホームページ制作を主目的に考えている場合は、公募要領の該当箇所を先に読んでください。

DIGITAL03予約・モバイルオーダーはデジタル化・AI導入補助金

ネット予約システム、モバイルオーダー、POSレジ、口コミ管理ツールなどソフトウェアが中心の取り組みは、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の領域です。通常枠の上限は5万〜450万円で、クラウドの利用料は最大2年分まで対象になります。

この制度は登録されたIT導入支援事業者と一緒に申請するのが基本の形です。導入したいツールが登録されているかどうかで、使えるかが決まります。

PLAN04審査で見られるのは「なぜ売上が増えるか」

販路開拓の補助金は、何を買うかではなく、それで売上がどう変わるかを書く書類です。チラシを作りたい、で終わると通りません。

  • 今の課題──平日の夜が弱い、新規客が来ない、といった具体的な状態
  • 取り組み──何をするか(チラシの配布範囲、内容、時期)
  • なぜ効くか──その取り組みが課題にどう作用するか
  • 数字の見込み──客数や客単価がどう変わると見ているか

商工会・商工会議所は様式4(事業支援計画書)を発行する立場で、この計画を一緒に整える相談相手にもなります。発行には時間がかかるため、締切間際に持ち込むと間に合いません。

TRAP05販路開拓で特に多い落とし穴

  • 交付決定より前に発注しない──チラシの印刷を先に頼むと対象外になります
  • 様式4の締切は本体より早い──第20回では本体12月15日に対し12月4日です
  • 後払い──印刷代も制作費も、いったん全額を自分で支払います
  • ウェブだけを目的にしない──ウェブサイト関連費には固有の制限があります
  • 証拠を残す──見積・発注・納品・請求・支払の記録が実績報告で要ります

お金がいつ動くかは採択後の流れに図でまとめています。設備の入れ替えを同時に考えている場合は飲食店の設備投資に使える補助金もあわせてご覧ください。

OTHER06商工会が主体になる型もある

持続化補助金には共同・協業型という別の枠があります。ただしこちらは申請するのが商工会・商工会議所などの地域振興等機関で、事業者は参加する側です(中小企業庁 2026年7月8日公表)。自分で申請する制度ではないため、地域でそうした取り組みがあるかは商工会に尋ねることになります。

FAQ07よくある質問

Q. ホームページの制作費だけで申請できますか?
A. ウェブサイト関連費だけを目的とした申請はできない扱いになっています。他の取り組みと組み合わせる形が前提です。割合の上限もあるため、公募要領の該当箇所を確認してください。
Q. チラシの配布を自分でやった場合、人件費は出ますか?
A. 自社の人件費は対象外とされるのが一般的です。外部に委託した費用が対象になります。
Q. テイクアウトの容器代は対象になりますか?
A. 消耗品の扱いは制度・公募回によって異なります。容器や包材が対象経費に含まれるかは、公募要領の対象経費の項目で確認してください。
Q. 前回申請して不採択でした。また出せますか?
A. 多くの制度は次の回に再申請できます。不採択の理由は開示されないことが多いため、計画の書き方を商工会と見直してから出すのが現実的です。

EXPERTS08専門家に相談する場合

計画の相談は商工会・商工会議所が、申請書類の作成代行は行政書士等が扱う領域です。当メディアは情報の解説を行う立場で、申請書類の作成代行・申請代行は行いません。

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