飲食店の補助金
飲食店の設備投資に使える補助金|厨房機器・レジ・省人化の選び方
厨房機器の入れ替え、食洗機、券売機、POSレジ。飲食店の設備投資で候補になる制度は4つあり、選ぶ軸は「何を買うか」ではなく「賃上げをするか」「カタログにあるか」です。発注のタイミングで対象外になる落とし穴も公式情報で整理しました。
厨房のフライヤーが寿命、食洗機を入れて洗い場の人手を減らしたい、券売機とPOSレジを新しくしたい——飲食店の設備投資で「補助金が使えないか」を調べ始めると、似た名前の制度がいくつも出てきて、どれが自分の店に合うのか分からなくなります。この記事では候補になる4制度を、選ぶ軸で整理します。
OVERVIEW01選ぶ軸は「何を買うか」ではない
多くの人は「食洗機に使える補助金はどれか」と機器から探します。ところが制度の側は機器の種類ではなく、事業者の状況で線を引いています。同じ食洗機でも、賃上げをするなら業務改善助成金、カタログに載っていれば省力化投資補助金、どちらでもなければ持続化補助金、という具合です。
- 賃上げをするか──事業場内の最低賃金を引き上げるなら業務改善助成金が候補に入ります
- カタログに載っている機器か──省力化投資補助金(カタログ注文型)は登録製品しか選べません
- ソフトウェアか──POSレジや予約システムはデジタル化・AI導入補助金の領域です
- 小規模事業者か──従業員5人以下(商業・サービス業)なら持続化補助金が使えます
CATALOG02省力化投資補助金──カタログから選ぶ
人手不足の解消を目的とした制度で、あらかじめ登録された製品カタログの中から選ぶのが特徴です。オーダーメイドの設備は対象外で、その場合は一般型という別の枠になります。
飲食店で使える機器も登録されています。公式サイトの新着情報では業務用自動食器類洗浄機・自動フライヤー・食品スライサ/カッタ・飲料ディスペンサーなどのカテゴリ追加が告知されています。ただしカテゴリは随時追加されるため、導入したい機器が今どのカテゴリに入っているかは、公式の製品カタログで直接確認してください。
| 上限額 | 500万〜1,000万円(従業員数で変動) |
|---|---|
| 現在の受付 | 随時公募・受付中(2026年8月24日に公式サイトで確認)。公募要領(令和8年3月19日版)は「令和9年3月末頃までの間に補助事業の申請を受け付ける」としています。第7回(〜2026年7月31日)は終了済みです |
| 向いている店 | 洗浄・調理・提供の一部を機械に置き換えたい店 |
| 注意 | カタログにある製品しか選べない。従業員がいない事業者は追加審査 |
WAGE03業務改善助成金──賃上げとセットなら手厚い
設備投資そのものではなく、事業場内の最低賃金を引き上げることが入口の制度です。賃上げと設備投資をセットで行うと、設備費用の一部が助成されます。助成率が3/4または4/5と高いのが特徴で、条件が合えば最も有利になります。
一方で、従業員が0人だと申請できません。賃金を引き上げる対象がいないためです。ひとりで営業している店は、この制度は候補から外れます。
DIGITAL04デジタル化・AI導入補助金──レジ・予約・会計
POSレジ、予約システム、モバイルオーダー、会計ソフトなどソフトウェアが中心の制度です。ハードウェアも導入するソフトに付随する範囲で対象になります。クラウドの利用料は最大2年分まで対象です。
無償で提供されているものは対象外です。無料版のサービスを導入しても補助されません。また「AI専用枠」は存在せず、AIを含むソフトウェアは通常枠の中で扱われます。
SMALL05小規模事業者持続化補助金──迷ったらここから
販路開拓のための取り組みが対象で、その中に機械装置等費が含まれます。上の3つに当てはまらない設備投資は、まずこの制度が候補になります。個人事業主も対象で、従業員0人でも下限はありません。
ただし申請には商工会・商工会議所が発行する事業支援計画書(様式4)が必要で、この様式4の発行受付は本体の締切より早く締め切られます。第20回では本体が12月15日締切に対し、様式4の発行受付は12月4日までです。
TRAP06発注のタイミングで対象外になる
設備投資の補助金で最も多い失敗が、交付決定より前に発注・契約してしまうことです。採択の連絡が来た時点ではまだ交付決定ではありません。ここで安心して業者に発注すると、その費用は補助の対象外になります。
- 採択 ≠ 交付決定──採択後に交付申請を行い、交付決定を受けてから発注します
- 全額を先に支払う──補助金は後払いです。設備代金はいったん自分で全額支払います
- 上限額はもらえる額ではない──補助率(1/2〜4/5など)があり、残りは自己負担です
- 実績報告に証拠が要る──見積・発注書・納品書・請求書・支払の記録を残してください
資金繰りの順番と、いつお金が戻るかは採択後の流れで図解しています。
FAQ07よくある質問
EXPERTS08専門家に相談する場合
設備の選定はメーカーや販売店が、申請書類の作成は行政書士等が扱う領域です。当メディアは情報の解説を行う立場で、申請書類の作成代行・申請代行は行いません(行政書士等の独占業務のため)。
PR補助金の申請・実務サポート
補助金の計画・実績報告を支援するサービスの窓口を準備しています。掲載の判断・評価は編集部が独立して行います。
準備中(広告)SOURCES / 出典
- 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)公式サイト・公募スケジュール ─ https://shoryokuka.smrj.go.jp/
- 同・製品カタログページ(自動食器類洗浄機・自動フライヤー等の登録を告知) ─ https://shoryokuka.smrj.go.jp/catalog/product_catalog/
- デジタル化・AI導入補助金 事業スケジュール(通常枠の締切・交付決定日) ─ https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/
- 業務改善助成金 令和8年度 交付要綱 ─ https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001693388.pdf
- 小規模事業者持続化補助金 第20回公募要領(第8版) ─ https://r6.jizokukahojokin.info/doc/r6_koubover8_ip20.pdf
制度情報の確認状況
最終確認日: 2026-08-24あわせて読む
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